子育て塾長づかっちのブログ

教育に夢と感動を。そして少しのユーモアを。

お前は赤字社員だ!と言われた。

朝の恵比寿駅。

 

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改札を出て、階段を降りたすぐのところにスターバックスがある。午前8時。

サラリーマンたちが慌ただしく歩いている。その光景を椅子に座り、スターバックスラテを飲みながら眺めていた。

 

数年前、自分はあの中にいた・・・。


新卒の頃の勤務地は恵比寿。

 

塾の先生ではなく、サラリーマンとして働いていた。

 

朝、スタバに行く余裕なんてなかった。

 

毎朝、満員電車に揺られ、フラフラになりながら出社し、会社が求める数字をひたすら追いかけていた。1か月ごとにノルマがあり、そのノルマが月末までに到達できないと厳しく叱られた。

 

1年間、予算のノルマを達成できずに、「お前は赤字社員だ」と上司に言われ続けた。

 

毎日のように、容赦のない指導があった。

お前に休日はないと言われて、土曜日、日曜日関係なく出社しろと言われた。

 

全体会議で、大勢の社員の前で「仕事ができない」というレッテル」を貼られた。叱られた。顔から火が出るほど、恥ずかしかった。

 

ある月で、営業数字が全く取れなかったとき、「この仕事は向いてないな」と思った。本気で会社を辞めようと思った。そのときに辞職の話をすれば、人事部も止めなかったはずだ。

 

 

 

しかし、そうしなかった。

 

 

 

このままでは引き下がれない思いがあった。

敗者であり続けたからこそ、咲かせたい花があった。

 

「辛抱する気に花が咲く」と、生徒によく話していたのも思い出した。

 

どん底をきっかけに仕事に真剣になった瞬間だった。


それから、できることはすべてやってやろうと前向きに捉えた。何度断られてもくらいついた。先輩社員についていき、うまくいっている仕事を徹底的にマネしようとした。そんな風に、あきらめることなく仕事に打ち込んだ結果、徐々に数字も取れるようになっていった。

 

2年目には、営業数字トップ3に入り、最終的には全社トップを取ることができた。

日経新聞にも小さな記事となり、話題になった。

 

あのときに「無理」だとあきらめることなく続けた結果、小さな成功を手にした。

 

自分にはもう無理だ…とあきらめそうになった時にどうするか。

そこからが本当の勝負が始まる。

 

塾の先生として、社会の荒波にも揉まれた経験を今は生徒たちに伝えている。