「うちの子は立ち直る力があるのでしょうか…」
と数年前に保護者様に相談された。
その保護者様は、子どもに対して何でもやってしまう保護者様で、本人は男のなのにどこか弱々しい。
自分の意見を言うわけでもなく、無気力で、意欲的に物事に取り組めないタイプだ。
そんな保護者様に伝えた言葉がある。
「教育というのは、親の見えるところで、いくらでも挽回できるような失敗をさせてあげて、立ち直る経験をさせてあげるものだと思っています。」
「いつまでも過保護に守っていては、大人になってからも守られないと生きていけなくなります。」
そのような言葉を伝えると、そこで「ハッ」と気づいてくださる保護者様もいる。
子どもが歩いている道の先に石ころがある。
その石ころを取り除くことが、必ずしも、子どものためにならないことに気づいてくださる。
その気づきのきっかけを、おこがましいが、面談の場で伝えることがある。
そうでないと、将来、弱い大人になってしまいかねないからだ。
上司に叱られたり、仕事でミスをしたりすると、ポッキリと心が折れて立ち直らずに、会社にもいけなくなってしまう。
エイメイ生にも、強くたくましくなってほしい。
何かあっても、自分の力で立ち直れる力を身にけてほしい。
そのために、時には【自分の力で乗り越えろ】と厳しい言葉をかける時もある。
優しさは弱さになってしまうことがある。
心を鬼にしてでも、生徒たちのことを想い、真剣にぶつかる。
そこに信念がある。
覚悟といえるかもしれない。