今日、生徒たちに忘れたい経験ってなんかあるかと聞いてみたら、学校で反省文7回書いたやつがいた。
あと、全校生徒の前で恥ずかしい思いをした人もいた。
あまりにも恥ずかしすぎて、翌日、髪を切り、めがねをかけて登校したって。
笑い話にしないと今も涙が出てくるというじゃないか。
本人は相当な失敗だったと語っている。
だから言ってやったんだけど、
「とても、いいね!」
「これからも、記憶に残る大失敗を重ねていけ」って!
そしたら、えっ!
って顔してたけど当然だよね。
でもさ、大失敗って良い経験になるよ。
大失敗って挑戦したから、起こるわけだしね。
現にそのふたりは、今、活き活きとしているし、勉強もまじめにやるし、素直なやつらだよ。
記憶に残る大失敗って、自分のこと振り返ると、、、
すべり台からバスケットゴールのリングにダンクしてたんだけど、失敗して落ちて、複雑骨折したとか。
ハワイで帰国日間違えて日本に帰れなそうになったとか。
提出物を忘れて大学を卒業できなくなったとか。(教授のお情けで卒業はできた。)
そんなの思い浮かぶ。
全部の失敗が、大したことないな…笑
でも失敗した分、そのあと良いことあるといつも以上にうれしかったりする。
安心感もあるかな。
心の振幅の振れ幅が大きければ大きいほど、感動を味わえるものだ。
無感動で平坦な人生ほどつまらないものはないしね。
心の振幅を激しくふらすためにも、大失敗をしてどん底に落ちるときがあっても良い。
どん底に落ちたあとに、じゃあどうやって這い上がっていくかが面白い。
落ちるところまで落ちた。
自分と真剣に向き合う。
じゃあ、もうあがるしかないね!って。
そう考えると、オール1のスタートは案外、気楽なもんかもしれない。
あがるしかないもんね。笑
どん底から這い上がっていく物語こそ、見せ場があり、ドラマチックだ。
受験を通して学んでほしいことは、そんな姿勢だ。
うまくいかないとき、壁にぶつかったとき、落ち込んでいるとき、どう這い上がっていくか、どう立ち向かっていくか、どう乗り越えていくか。
受験を通して成長する人がいるのは、逃げないで立ち向かう姿勢を身につけるからだ。
魅力的だなーって思う人は、自分の失敗を笑顔で語れる人でもある。
話してて面白い人は、失敗経験が豊富にある人でもある。
なんでもうまくいくスーパーマンもすごいのかもしれないけど、何度もどん底を味わいながらもあきらめずに、這い上がった人に魅力を感じる。
その点、生徒たちは大したものだ。
自分の失敗談を笑顔で語ってくれるのだから。
彼らの輝かしい未来が楽しみだ。
いつかお互いの失敗談を肴にして、酒でも飲みたい。
アルコールは、あんまり飲めないけど…笑