小、中、高、大学と沢山の先生に教えられてきてるのに、印象に残っている先生は数名だ。
印象に残っている先生の共通点は、授業のうまさや頭の良さではなく、どれだけ生徒に親身になってくれているか。
かけがえのない時間を笑顔で一緒に過ごしてくれるか。
自分自身のことを振り返って、そう思う。
大手の個別指導塾にいた時に、生徒より遅く来て、生徒より早く帰る先生がいた。
その先生は、生徒の問題集にただマルかバツかで赤ペンでチェックをつけ、バツの問題があれば、答えを言うだけの先生がいた。
見ていたのは生徒の顔ではなく、生徒の問題集と偏差値だった。
答案を見てマルかバツかをつける、機械的な流れ作業の中に、火花散る瞬間はない。
火花散る瞬間は、先生と生徒が向き合った瞬間に訪れるものだ。
教室でも、廊下でも、自転車置き場でも、病室でも、場所を選ばずに。