大学を卒業して一般企業に就職をしました。
その会社は『数字が人格』というおそろしい営業会社でした。
数字を出せば、まわりからも賞賛され、
数字を出さなければ、赤字社員と罵られます。
今思うとものすごくブラックな会社でした。
その会社で、僕は、後者でした。
がんばってもがんばっても、営業の数字は上がらずとても苦しみました。
上司から、何度も詰められて、赤字社員、給料ドロボーと言われました。
朝、山手線で会社に向かっていたのですが、つらくて電車の中で涙している自分がいました。
精神的にも追い詰められていたのだと思います。
そんな時に、高校受験を思い出しました。
辛かった高校受験も乗り越えたこと。
その先の大学受験でも、最後まであきらめずに取り組んでいたこと。
そんなことを思い返して、受験をがんばって乗り越えた経験、その経験が僕を支えてくれました。
きっと、今回も大丈夫と自分を信じることができました。
何か変えなくちゃいけないと思い、
上司の叱責をバネにして、当時のトップ営業マンにピッタリついて、マネをしました。
当時は素直さ、謙虚さも忘れていたのだと思います。
少しずつ営業の数字も出せるようになってきました。
最終的には、全社で1位の成績を出すことができました。
僕が売っていた商品が売れていること、日経新聞にも載りました。
そして、全社1位をとったあとに、社内でスピーチがありました。
500人くらいいたと思いますが、
僕はそこで、数字が人格ではないと思います。
それ以外にも大事なことがあると思います!
と話して、そのあと、人事部長から叱られて、クビになりました。笑
僕が受験を通して伝えたいこと。
社会に出たら、荒波が待っています。
生徒たちには、その荒波にもしっかりと耐えられるたくましい大人になってほしいと思っています。
何か困難なことが起きても、乗り越えていけるのうな人になってほしいと思っています。
そのためには、目先の受験を乗り越えることが大事だと思っています。