夏休みの読書感想文が何より大嫌いだった。
国語や算数のドリル、自由研究はなんとか終わらせることができた。
しかし、読書感想文は最後の最後まで手がつけられなかった。
なので、夏休みの終わりにいつも母親に頼んでいた。
小学校6年間は、母親が書いた文章をただ原稿用紙に写すだけの作業をしていた。
母親はゴーストライターだった。
文章を書くのが苦手。
本を読むのが苦手。
そう自分のことを決めつけていた。
だけど、小学6年生の担任の先生が、卒業文集で書いた文章をたまたま、ほめてくれた。
「あなたの文章は大人っぽい文章だね」と言ってくれた。
それが嬉しくて、またほめられたくて、卒業文集も何度か書き直した。
その度に大した文章ではない文章を、担任の先生はほめてくれた。
少しずつ、「お、作文、書けるのかも!」と自分自身でも思い始めてきた。
自分はできると少しずつ思い始めた。
「自分でも作文を書けるかも!」
と思わせてくれた小学校の先生は上手だったと思う。
中学校に上がってからは、良い感想や作文を書きたいと思って、さらにがんばろうと思った。
国語の授業で、成績の良い女子のノートを見せてもらって感想を読ませてもらった。
それをマネして感想を書いたこともあった。
塾の国語の先生にもほめられた。
中学3年生で小説に出会った。
これもたまたま、家にあった小説を読んだのがきっかけだ。
小学校の頃、本を読むのが苦手だと思っていたのがウソみたいに、何冊も読んだ。
読んだ小説でも良いフレーズがあると、マネして書くようになった。
良いフレーズはノートなんかにメモしておいて、あたかも自分が考えたように、作文や感想文の中に散りばめた。
また、文化祭や音楽祭、卒業式などの行事の標語やスローガンにも何度か選ばれた。
当時、通っていた三芳東中の行事のほとんどの標語やスローガンは、小説の中のフレーズが引用されて使われていたのはここだけの話だ(笑)
文章を書くのが苦手。
本を読むのが苦手。
そう思っていた自分も変わることができた。
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今では教育メルマガを書いたり、ニュースピックで自分の記事をあげて炎上したり、、、笑
日々、自分の文章力を磨いている。
高校同級生の存在もでかい。
その同級生は、大手塾でエリアマネジャーとして働いていた。
その同級生はプロのライターに文章の添削を受けているという。それを聞いて焦った。
自分は自己満足のTwitterしかやってない…。
そこで思い立って、自分の文章をもっと発信しようと思った。
人の目に触れるようなところが良いと思ったのが、ブログだった。
色々な方に指摘をいただいた。
指摘があるというのは、まだまだ改善の余地があるということだ。
これからも自分の文章力を磨いていきたい。