はじめて模擬授業したときに、誰よりも厳しい言葉をかけてくれた先生がいた。
そのときは名前を知らなかった。
ビシバシと手痛いところをついてきた。
そもそも授業準備が足りない。
想定される質問は予め準備しておかないとダメ。
個別指導と同じじゃいけない。
これダメでしょ、あれはいけないよね…。
もう、コテンパンだった。
自分が惨めで、恥ずかしくて、平静を装うのが精一杯だった。
模擬授業を3回やったあとに、正式に採用になった。
そのときに笑顔で真っ先におめでとうと言ってくれたのが、厳しい言葉をかけてくれたその先生だったのは今でも覚えている。
先日の後輩の模擬授業後に、そんなことを思い出した。
もう12年以上前になるか。。
今、振り返るとそのときにかけていただいた厳しい言葉が一つ一つの自分の財産となっている。
血となり肉となり、自分を作ってくれている。
今も厳しい言葉をかけてくれる。
12年前と変わらない、、
その言葉は、同じように、これからの自分の血となり肉となってくれるだろう。
数年後、また振り返ったときにこの日があったから頑張れた!
と胸を張っていられるように、今の自分をしっかり記憶に留めておく。
心の準備が出来ていなかった自分。
余裕がなく、視野が狭かった自分。
テンポが悪く、間がなかった自分。
緊張で手が震えていた自分。
少しだけ、勇気をふりしぼれた自分。
忘れない。
さあ、今日からまた、エンジンをかけて走り出そう!
今年も残りわずか!
がんばろう!