「新しいクラスが合わないから学校へ行きたくない…と中学生の娘が言っています。新しいクラスにうまくなじめなそうで…。どうしたら良いのでしょうか?」
数年前、保護者さまに相談されました。
「自分の変えられるところから変えていこう。ムスッとするんじゃなくて、笑顔でニコニコとしていよう。」と、お子様にアドバイスをしてはいかがでしょうか?
と保護者様にお伝えしました。
というのも、新しいクラスで新しい環境に合わせようとした生徒が、結果的にはクラスとなじめて学校生活を充実した様子で過ごしているからです。
今までたくさんの生徒たちを見てきて、自分で壁を作り自分から友だちや先生たちとの関係をシャットアウトして孤立してしまう生徒がいる一方で、
ほとんど初対面の友だちや先生とうまく関係を築き、年度が終わる頃の3月には友だちや先生と信頼関係を築いている生徒がいます。
うまく関係を築いている生徒たちを見ていて共通する点があります。
それは、
たとえクラスに対して不平不満を心の中で思っていても口や態度に出さずに、まずは自分の変えられるところから変えようとしていた点です。
例えば、言葉遣いです。
クラスに対して不平不満を口に出してしまうと、それを聞いた友だちや先生たちもいい思いはしません。
どちらかというと遠ざけられてしまうかもしれません。
「口は災いのもと」と言いますが、新学期には特に気をつけたいことです。
さらに、「合わない」と言っているのはまわりが自分に合わせてくれるのを待っているという受け身の状態といえるかもしれません。
なので、生徒たちには初めから「合わない」と言って新しい環境から逃げるなと伝えています。
しかし、「環境に合わせる」というのは我慢してストレスを溜めろということではありません。
「環境に合わせる」ことでまわりの友だちの新しい面が見られたり、仲良くなるきっかけができたりして、自分自身にとってプラスになることが多いです。
考え方ひとつで楽になったという生徒たちも数多くいます。
逆にいつまでも「我」を通すことで、知らず知らずのうちに自分でまわりと壁を作ってしまうという生徒もいました。
そういったことにならないようにするために、「合う、合わない」と不平不満を言うのではなく、
まずは自分で変えられるところを変えてみようと努力をしてみるのも、社会で生きていくなかで必要な力ではないでしょうか。
新年度はまわりとどう関係を築くかという社会性を学べる大切な成長の機会です。
大人になってからだと素直になかなか学べないことです。
ただ、今の時代ですから、何が何でもまわりと合わせなくちゃいけないというわけではありません。
もし、お子様が新しいクラスのことや友だちのことで困っている様子でしたら公式LINEや電話でご相談ください。